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木彫地蔵菩薩立像 B-125【売却済】

南北朝から室町時代の、木彫地蔵菩薩立像です。

像の各所の造形の特徴から考えると、平安時代の仏像の様式に影響を受けた像と言えると思います。
所々に、平安の優美な雰囲気を覗かせています。
また、木の表情(木味)が中世という時代を物語っています。
何と言っても顔が魅力的で、気品があり、優しい微笑みを湛えています。
部屋に置かれて鑑賞されるには、丁度良い大きさの像です。

祈りの対象であった古代の仏像に、現代人が魅せられるのは、単に造形的な美しさに心惹かれるに留まらず、その時代の人々の浄土への憧れ、生きる癒しや希望というものが発する波動のようなものが、伝わってくるからではないでしょうか。それが現代の人の心を惹きつけるような気がします。これは「古物には魂が宿っている。」という言葉と共通するものであると思います。この仏像を見ながら、そんなことを感じました。

■地蔵菩薩 (じぞうぼさつ)は、仏教の信仰対象である菩薩の一尊。
サンスクリット語ではクシティ・ガルバ [kSiti gharbha]と言う。クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」としている。また持地、妙憧、無辺心とも訳される。種子(種字)はカ (ha)。
大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包み込み、救う所から名付けられたとされる。菩薩の居所は空居天である兜率天とされるが、地蔵菩薩は地居天である忉利天に在って釈迦仏の付属を受け、毎朝禅定に入りて衆生の機根(性格や教えを聞ける器)を感じ、釈迦の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、その間、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救う菩薩であるとされる。元々は虚空蔵菩薩の虚空蔵と地蔵は対になっていたと思われる。しかし今では地蔵菩薩の独自の信仰もあり、対で祀られる事はほぼ無い。

像容は、一般には剃髪した声聞・比丘形(僧侶の姿)で白毫があり、袈裟を身にまとう。装身具は身に着けないか、着けていても瓔珞(ネックレス)程度。左手に如意宝珠、右手に錫杖(しゃくじょう)を持つ形、または左手に如意宝珠を持ち、右手は与願印(掌をこちらに向け、下へ垂らす)の印相をとる像が多い。(この場合、伝統的に彫像であることが多く画像はまれである。)

日本においては、浄土信仰が普及した平安時代以降、極楽浄土に往生の叶わない衆生は、必ず地獄へ堕ちるものという信仰が強まり、地蔵に対して、地獄における責め苦からの救済を欣求するようになった。また、日本における民間信仰では道祖神としての性格を持つと共に、「子供の守り神」として信じられており、よく子供が喜ぶお菓子が供えられている。一般的に、親しみを込めて「お地蔵さん」、「お地蔵様」と呼ばれる。

台を含めた像の高さ390mm×幅170mm×奥行175mm

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