古唐津盃 Y-562【売却済】
桃山時代から江戸時代初期にかけて、岸岳系古窯にて焼成された、味わい深い古唐津の盃です。
口縁から胴へのラインはやわらかく丸みを帯び、口辺にはわずかな揺らぎがあり、掌に収めると柔らかく吸い付くような感触があります。
高台周りは、岸岳系特有のざっくりとした力強い土見せで、荒々しい縮れや削り跡、高台内の縮緬皺が、器の時代を雄弁に物語っています。
この盃の最大の見どころは、激しい窯の中で偶然が生み出した「激しい炎と薪の灰が織りなす、豊かな窯変(景色)」にあります。
胴部は、粗いざんぐりとした土と灰釉が、焼成によって独特の艶やかな肌合いを見せ。高台周辺の土見せとのコントラストが魅力的です。
特に、見込み部分には灰釉の上から窯の中で薪の灰が降りかかり、自然な釉だまりと銀色を帯びた繊細な窯変が現れており、光を受けると、釉の表面に細やかな粒子がきらめき、しっとりとした質感を感じさせます。見込みに現れた細やかな灰釉の輝きは、酒を注いだ際に一層の趣を見せることでしょう。
古唐津盃の中でも自然釉の趣が特に豊かな一碗であり、掌中に桃山陶の侘びを凝縮したような佳品です。
使い込むほどに酒が染み込み、さらに深く、艶やかに育つ、古唐津ならではの醍醐味をご堪能ください。
※問題となるキズはありません。
口辺の直径76~68mm×高さ46~42mm・重さ67g (手取りが良く、掌に心地よく収まる重みです。)
お買上げありがとうございます。
















