
織部茶碗 Y-542【売却済】
桃山時代から江戸初期の織部茶碗です。
胎土には鉄絵で幾何文や籠目・草花文様が描かれ、見込みには細やかな貫入が広がっています。
さらに口縁から流れ落ちた緑釉が鮮やかな景色を見せています。
荒々しい高台には、古の美濃の土が柔らかな表情をのぞかせています。
あえて歪みを持たせた、土がうねるような力強い造形と、洗練された品格を併せ持つ姿は、桃山茶陶の奔放な美意識を今に伝えています。
桃山の美濃窯に花開いた織部茶碗の優品です。
手にすれば、しっくりと馴染み、作陶の息づかいが伝わって来るようです。
強い存在感を放ち、堂々とした風格を漂わせている器です。
茶席においても、また鑑賞の対象としても大いにお楽しみ頂ける逸品です。
※問題となるキズはありません。
直径137~116mm×高さ76~71mm
お買上げありがとうございます。