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古染付割山椒形向付 Y-518【売却済】

中国明時代末期の古染付割山椒形向付です。

「古染付」2017石洞美術館の図録や、毎日新聞社主催の「桃山文化と景徳鎮窯の出会い─古染付と祥瑞展」の図録に同手の器が紹介されています。

「古染付」2017石洞美術館の図録では、
おそらく外型を使用した型押しの技法により成形した向付で、口縁を四箇所刻んで花弁状にし、その花弁の真ん中を器の中心に向かって押さえることにより割山椒形にしている。
割山椒は、山椒の実が熟れてはぜた形のことで、日本では高取焼や上野焼などの三弁の割山椒が知られている。中国には見ない形であり、日本のやきものを意識したものと思われる。
文様は、見込み中央に二重円圏を描いて、その内側に山水図を描き、器壁の内外両面には花、蝶、蜂等が描かれている。
しかしながら、円窓の山水図を、長寿を寓意する蝶や花で飾り、花形の器の形と相俟って華やかな印象を受ける向付である。
と解説されています。

ユニークな輪花の器形が、趣のある曲線を描き出し、魅力的です。
古染付の柔らかな白い肌に、染付の藍色が美しいコントラストを成しています。
見込みの山水画の周りを、長寿を表す吉祥文様である蝶や蜂・花の文様が舞い華やかな雰囲気を醸し出しています。
珍しく、愉快な、眼を楽しませてくれる器です。

※口辺部分に、古染付の特徴のひとつでもある虫喰(むしくい)があります。矢印Aの部分に窯キズが見られますが、景色に溶け込んでいます。

口径151mm×高さ74mm

お買上げありがとうございます。