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仏画 「地蔵菩薩像」 B-120【売却済】

室町時代の絹本の彩色仏画です。

自分の店の名前を「花地蔵」と名付けたこともあり、前から地蔵菩薩像には特別の愛着があるようです。他の仏の中でも身近に感じるのは、道端に祀られていた石のお地蔵さんを見てきた子供時代からの思い出があるのかもしれません。これは日本人に共通する感覚なのでしょうか。

さて、この仏画ですが、顔の部分に痛みはありますが、色彩は美しく残り、光輪の截金も輝いています。画から立ち上がってくる気品、迫力は周りの空気を圧倒するものがあります。
余白を取り、中央に単独尊一体という構図が画面をスッキリとさせ、シンボリックな力強さを出している要因です。
表具も画と良く調和した美しい仏画です。

見る人に佇まいを正させるような凛とした力を感じます。
心を引きつける魅力を持った画です。見ているとなぜか元気が出ます。

地蔵菩薩 (じぞうぼさつ)は、仏教の信仰対象である菩薩の一尊。
サンスクリット語ではクシティ・ガルバ [kSiti gharbha]と言う。クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」としている。また持地、妙憧、無辺心とも訳される。種子(種字)はカ (ha)
大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包み込み、救う所から名付けられたとされる。菩薩の居所は空居天である兜率天とされるが、地蔵菩薩は地居天である忉利天に在って釈迦仏の付属を受け、毎朝禅定に入りて衆生の機根(性格や教えを聞ける器)を感じ、釈迦の入滅後、567000万年後に弥勒菩薩が出現するまでの間、現世に仏が不在となってしまうため、その間、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救う菩薩であるとされる。元々は虚空蔵菩薩の虚空蔵と地蔵は対になっていたと思われる。しかし今では地蔵菩薩の独自の信仰もあり、対で祀られる事はほぼ無い。

像容は、一般には剃髪した声聞・比丘形(僧侶の姿)で白毫があり、袈裟を身にまとう。装身具は身に着けないか、着けていても瓔珞(ネックレス)程度。左手に如意宝珠、右手に錫杖を持つ形、または左手に如意宝珠を持ち、右手は与願印(掌をこちらに向け、下へ垂らす)の印相をとる像が多い。(この場合、伝統的に彫像であることが多く画像はまれである。)

日本においては、浄土信仰が普及した平安時代以降、極楽浄土に往生の叶わない衆生は、必ず地獄へ堕ちるものという信仰が強まり、地蔵に対して、地獄における責め苦からの救済を欣求するようになった。また、日本における民間信仰では道祖神としての性格を持つと共に、「子供の守り神」として信じられており、よく子供が喜ぶお菓子が供えられている。一般的に、親しみを込めて「お地蔵さん」、「お地蔵様」と呼ばれる。

絹本

本紙 860mcm×370mm / 全体 1640mm×555mm

お買上げありがとうございました。