古染付盃(煎茶碗)5客 Y-475【売却済】
中国、明時代末期の古染付盃(煎茶碗)5客です。
白い柔らかな表情の肌に、鮮明な藍色がコントラストをなす、清々しい景色が印象的な器です。砂高台も古格を感じさせます。
形もキリっとして張りがあり、プロポーションも美しいです。
器には、五経の文字に、魁斗星君の図がおおらかで伸びやかな筆致で描かれ、神話の世界が広がっています。
もともと煎茶碗として作られたものですが、盃にも申し分のない形状と大きさです。
懐石や会食の盃としても楽しめるのではないでしょうか。
使い勝手も良いですが、手に取って器を眺めているのも楽しいです。
学問に縁のある図です。受験シーズン、器を眺めて思い出話にも、花が咲くと思います。
■五経(ごけい・ごきょう)または六経(りっけい・りくけい)は、漢代に官学とされた儒学における経書の総称。「六経」とは『詩』(詩経)、『書」(書経)、『礼』(礼記)、『楽』(楽経)、『易』(易経)、『春秋』の6つの経典を言うが、このうちはやくに失われた『楽』を除いた5つの経書を「五経」と言う。伝統的な儒教の考えを孔子がまとめ現在の形にしたと考えられている。
■魁斗星君(かいとせいくん)とは、古代中国の神話での学問・受験などを司る神。右手に筆を持っている鬼の絵で表現される。
口辺部分に、虫喰(むしくい)があります。ですが、虫喰は古染付の特徴のひとつでキズとは見なされません。また、矢印Aの部分にニュウがありますが、周りの景色に溶け込み気になるものではありません。
口辺の直径64mm×高さ35mm
お買上げありがとうございます。