古唐津茶碗 Y-476【売却済】
掘りの手でありながら、伝世のしみじみとした味わいがあります。
茶碗が歩んで来た、過ぎさりし時代を読んでみたくなる欲望に誘われます。
古格のある器の造形は力強く、角度により多彩に変化する器の形や、三日月高台は、見る人の心を掴みます。
人を魅了する凛とした佇まいを持つ茶碗です。
時代を感じさせる金繕いが、アクセントとなり景色に魅力を加味しているようです。
使い続けられて来た永い年月が古色として器に刻み込まれ、潤いのある豊穣な景色を作り出しています。
器の表情から、愛玩されて来た茶碗であることが想像されます。
侘びた雰囲気を漂わす、茶に誘われるような魅力のある古唐津の茶碗です。
口辺部分に数ヵ所の、時代を経た金繕いがあります。高台にいくつかの小さな古いカケがあります。
器の内側、矢印A・Bの部分に、外側には通っていないカンニュウがあります。
ですが、いずれも景色の中に溶け込み、新たな景色を作り出しています。
口辺の直径118mm~110mm×高さ63~59mm
お買上げありがとうございます。