織部はじき香合 Y-464【売却済】
桃山時代の織部はじき香合です。
造形は力強く、形状は洒落ています。
蓋には愛らしい吊し文が描かれ、側面を走る白泥と鉄絵の線は器の景色に軽快感を与えています。いかにも織部焼きらしい遊び心がある器です。
落ち着いた色合いの中に、中央が線刻されたはじきの緑釉が映え、華やかさが感じられます。釉溜まりもポイントとなり、緑色が美しいです。
はじき香合は、そのはじきの部分が高いものが、気品がある香合として評価されて来ました。
裏底は土があらわれ、やわらかい土の味わいが十分に楽しめます。
織部香合は一点一点に別種の造形と表現があり、多種多様な意匠には感心させられます。その自由で闊達な表現はいかにも桃山的であり、現代にも共通する感覚をもっています。
洒脱な印象を与える香合です。
矢印Aの部分は小さな窯キズですので、景色に溶け込み気になるものではありません。
縦48mm×横48mm×高さ49mm
お買上げありがとうございます。