絵唐津茶碗・所載本付 Y-465【売却済】
桃山時代から江戸時代初期の絵唐津茶碗です。
器正面に太くスピーディーな筆運びで描かれている絵が、強い印象を与え、人の心をつかみます。
絵唐津が、濱田庄司ら、後の作陶家に強い影響を与えていると考えられたのも、うなずけます。
裏面の絵とともに、大胆な抽象絵画を見るようで魅力的です。
器のシルエットは優美な曲線を描き、高台は力強く削りだされています。優美さと荒々しさがコントラストをなし、相反する要素が調和し、器の魅力を作り上げています。
しっとりとした艶やかな肌も、器が経て来た時代を感じさせます。
手の収まりも良く、茶の緑も美しく映えます。
いつまでも眺めていられる、生き生きとした、気品ある表情の器です。
鑑賞陶器としても魅力的な茶碗です。
※図録「小森忍・河井寛次郎・濱田庄司─陶磁器研究とそれぞれの開花─」NHKプラネット中部 2019年6月22日発行 の中に掲載されている図版と同一品です。(図録を一緒に送りします。)
特筆すべきキズはありません。
直径105mm×高さ68mm
お買上げありがとうございます。