無地志野筒盃 Y-459【売却済】
桃山時代の無地志野筒盃です。
器全体にかかる白い長石釉は、淡雪が降り積もったようにふわりとした柔らかな質感で、豊かな温かみのある表情をしています。
色調も単純な白ではなく、緋色や、釉面には志野独特のピンホールが現れて柔らな雰囲気となっています。
白い肌に、ピンホールと緋色が調和して美しい景色を描き出しています。
端整な形に、口辺の神々しく輝く金繕いが、劇的な変化を与えています。
白い釉薬の隆起が、風が吹き抜けた後の雪原のようで、また、緋色は、雪原に照らされた夕日のようでもあります。
愛らしい大きさの筒盃で、手の収まりも良いです。
口当たりも優しく、お酒が美味しく頂けます。
眺めているだけでも、見飽きない魅力のある盃です。
口辺部分に数ヵ所、金繕いが施されていますが、景色の一部になっています。
※器には、中込が入れられ、仕覆が着せられています。箱は風呂敷で包まれていることからも、大事にされてきた筒盃であることが伺われます。
口辺の直径50mm×高さ42mm
お買上げありがとうございます。