朝鮮 井戸脇茶碗 Y-460【売却済】
朝鮮時代前期の井戸脇茶碗です。
茶碗の側面のゆるやかな曲面から続く、高台周辺の削り跡が、器に変化をもたらし、形にシャープさを与えています。また、削り際も美しい曲線を描き出しています。
高台は力強く、竹節状に削り出され、高台内は浅く、中央に兜巾がついています。
見込みと、高台畳付には目跡が五つ残っていて、それが個性的な景色となっています。
高台周辺には「かいらぎ」も現れ、奥行きのある見事な世界を作り出しています。
しっとりと潤いがある、艶やかな肌が、この茶碗が使い続けられ、愛され続けられて来た年月を物語っているようです。
茶を点てると、茶の緑も映え、茶碗の色調と美しいコントラストをなし、より生き生きとその表情を変えます。
手にも心地よく納まり、多彩な見所が眼を楽しませてくれます。
全体から、そこはかとない気品を醸し出している、風格ある愛らしい茶碗です。
口辺に二ヵ所、小さな金繕いが施されています。矢印Aの部分は窯キズです。矢印Bの部分と、Cの部分は内側のみ古いニュウがあります。ですが景色の一部になり気になるものではありません。
口辺の直径133mm×高さ67mm
お買上げありがとうございます。