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李朝民画・文字絵「恥」 S-123【売却済】

李朝時代後期の李朝民画・文字絵「恥(ち)」です。
文字絵としては少し時代が下り、文字の描き方が自由になり絵画化されています。布に描かれた珍しい作です。文字は、のびのびと力強く、堂々としており、文字と絵が混然一体となった魅力的な絵となっています。
状態も良く、色も鮮明に残っています。所々に花も散らされ、華やかな印象を与えています。何と言っても、兎がチャームポイントとなっていて、愛らしいです。

文字絵は朝鮮民画の代表といってよいほどユニークな絵です。儒教思想の根本を支える「孝(こう)・悌(てい)・忠(ちゅう)・信(しん)・禮(れい)・義(ぎ)・廉(れん)・恥(ち)」の倫理道徳観を子弟に教えるために考えられた絵であり、その八文字を絵画化して八曲の屏風絵にしたものは、真に朝鮮独特の、朝鮮の味のにじみ出たものと言えます。この画はその中の「恥」の部分を額装し直したものです。

「恥」とは、それによって名誉や面目が損なわれる行為をするなという戒めの意味がある言葉ですが、

語彙辞典には、
恥とは自らのあり方を省みて足らざる自分を知る心。
人は恥によって自らを律し、自らが敬する対象との差異を感じ、そこへと赴かんと欲する。
故に恥は人を人足らしめる重要な要素である。
恥は耳+心。 耳は耳の形を象ったもので、説文解字には「聴くを主(つかさ)どるものなり。」神声を聴くのに最も重要なもの。 神声に接する心は畏れ慎み、その大なる声に対する己の卑小さを恥ずるものである。
とあります。

額の大きさ 縦560mm×横440mm×厚さ22mm
画の大きさ 縦435mm×横280mm

早々の御売約ありがとうございます。