絵志野草花文ぐい呑・香炉 Y-531【売約済】

桃山時代の絵志野草花文ぐい呑・香炉です。
厚みのある長石釉が生み出すしっとりとした柔らかな肌合い。その表面に点在する無数のピンホールが奥行きをもたらし、緋色が静かに彩を添えています。
器の四方を彩るのは、鉄絵による力強く伸びやかな草花文。その筆致はまるで風にそよぐ草花の息吹を映し出すかのごとく躍動し、生き生きとした生命感を放っています。
火屋を載せれば、香炉としての格調高い風格をたたえ、向付としても趣深く茶席・食卓を彩ります。
さらに酒を注ぎ、見込みをのぞけば、金繕いが湖面に浮かぶ月のごとく輝き、幽玄なる光がゆらめきながら幻想的な景色を映し出します。
器に宿る多彩な表情、そして豊かな風趣は人の心を魅了します。
絵志野の美を存分に堪能してください。

※口辺と見込みに金繕いが施されています。矢印A・Bの部分にニュウがあります。矢印Cの部分にとり足があります。それぞれのニュウは止められています。見込みにフリモノが2ヵ所あり、矢印Dの部分に共直しの跡が見られます。水漏れはありません。

※器は、綺麗に洗われているため灰の匂い等はありません。

※器が入っていた箱の傷みが激しいため、新しい箱を作りました。古い箱も一緒に送らせて頂きます。

縦71mm×横72mm×高さ78mm（火屋を被せた高さ98mm）

ご売約ありがとうございます。