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黒織部沓形茶碗 Y-517【売却済】

桃山時代・17世紀の黒織部沓形茶碗です。
織部焼きの茶碗の特色のひとつである大胆な形の歪みが際立つ、個性的な器です。
機能性を度外視し歪ませた大胆な造形からは、見るものの度肝を抜くような、陶工の破格を目指して美を追求した姿勢が見て取れます。
その自由さから、日本独自の美意識を追い求めたやきものと言えるでしょう。
堀の手と呼ばれる発掘伝世のこの茶碗は、凹凸の一つひとつが織りなす陰影と、使い伝え続けられた器が持つ古色により、独特の存在感を放っています。
器の力強い造形は、まるで内側にエネルギーが満ちているかのようです。
側面の白く抜かれた部分には、力強い鉄絵で市松文様や幾何学文様などが描かれ、器を賑やかな活気に満ちた雰囲気に彩っています。
茶を点てると、茶の緑と器の黒、そして装飾文様がハーモニーを奏で、生気を帯びたように茶碗が生き生きと輝きます。
独特な美しさと力強さで、見る人の心を強く惹きつける魅力的な茶碗です。

※窯キズが見られますが、景色に溶け込んでいます。

直径137~109mm×高さ74~62mm

お買上げありがとうございます。