古唐津茶碗 Y-512【売却済】
桃山時代から江戸時代初期の古唐津茶碗です。
堀の手による唐津で、石ハゼや窯キズが豪快な景色を創り出す一助となっています。
その中に施されている金繕いの金色は、まるで稲妻が走るような様相を見せ、秋の景色の一コマを描いているかのようです。
また側には石ハゼが現れ個性的な景色を作り出しています。
竹節状となっている三日月高台の景色にも風情が感じられます。
見込みの中心にある茶だまりは、釉薬が生気を帯びたように明るい青緑色に輝いています。
さらに、器の内側には火間(ヒマ)が見えるなど、見る角度により器の表情は大きく変わり、美しいフォルムの中に、多彩な景色を見せる見所に満ちた魅力的な茶碗です。
茶を楽しみながら器を眺めるたびに、その豊かな景色が眼を楽しませてくれます。
愛でるたびに新たな発見と喜びをもたらしてくれる一品です。
古唐津の魅力が凝縮されたような茶碗です。
茶を点てると、見込みの窯キズも茶筅の邪魔になりません。手に納まりも良く、飲みやすい茶碗です。
矢印A・B部分に金繕いが施されています。矢印Cの部分にニュウがあります。他は窯キズです。ですが金繕いと窯キズがこの茶碗の豪快な景色を作りだしています。水漏れはありません。仕覆と箱に傷みがあります。
口辺の直径110mm×高さ68mm
お買上げありがとうございます。