木彫阿弥陀如来立像 B-162【売却済】

鎌倉時代末から室町時代前期の木彫阿弥陀如来立像です。
手には来迎印を結んでいます。

優美さを持ちながらも、堂々とた存在感があります。
衣文の流れも美しく、見応えのある像です。
実際の寸法より大きく感じられる迫力があります。
隅々まで神経の行き届いた丁寧な作風で、目の部分には玉眼が施されています。
顔には優しい表情を浮かべ、周りを包み込むような大らかさが感じられます。
像の周りに穏やかな空気が漂っているようです。
眺めているだけで、心が落ち着く像です。

■来迎印とは、阿弥陀如来が来迎する時の印で、両手とも第一・二指を結び、右手をあげ、左手を垂下しています。五指を開くこともあります。

■玉眼とは、仏像の眼部に水晶をはめ込んで、実際の人間の眼に近い輝きをもたせたものです。この技法は、平安時代後期の像からみられ、鎌倉時代から盛んとなった方法です。日本彫刻の特色の一つともいえます。

台座も含めた仏像の大きさ　高さ426mm×幅156mm×奥行116mm

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