美濃唐津五角香合 Y-453【売却済】
桃山時代の美濃唐津五角香合です。
五角形の造形が力強い香合です。鋭く迫ってくるような迫力があります。
唐津風の野趣あふれる雰囲気の器の上に、のびのびとした線で、鉄絵が生き生きと描かれ、雅ささえ感じさせる作となっています。
唐津の素朴な味わいに、織部の洒脱性が、華やかさを加味しています。
唐津の野趣あふれた様相と、織部の大胆な造形性とが融合した、数少ない美濃唐津の中でも優れた作だと思います。
■美濃唐津とは、桃山時代に美濃で焼かれた唐津焼風のやきもののことで、現在では織部焼きに含まれると考えられています。釉薬を改良して唐津風にするもの、鉄分を含んだ素地を使って唐津風にするもの、焼成中の窯から引出す引き出し黒によって唐津風にするものという大きく三種類の技法が使われました。
特筆すべきキズはありません。
縦57mm×横58mm×高さ56mm
お買上げありがとうございます。