絵唐津茶碗 Y-462【売却済】
桃山時代の絵唐津茶碗です。
器正面には、大らかで伸びやかな筆の運びにより、大胆な絵が描かれています。
裏面にある窯変で出来たケムリは、深い朝霧がけぶるように描写された水墨画のような趣きがあります。
また、窯変で出来た見込みの釉ムラは、冬の荒波が引いた後の砂浜の荒々しさを表しているようです。
古格と貫禄を感じさせる力強い造形の器です。
茶碗を手で包み込むと、手にしっくりと納まり、器の力強さが伝わって来るようです。
器のシルエットが描き出す曲線は美しく、優美さと雄大を併せ持ち、その存在感を主張しています。
金繕いに高蒔絵が施されていることからも、この茶碗が内包している魅力が窺がえます。
多彩な景色を持つ、深い精神性を感じさせる茶碗です。
矢印1・2の部分にニュウがあります。見込み側の矢印1,・2,のニュウの部分には細い線状の金繕いが施されています。矢印Aの金繕いには高蒔絵で植物の葉の絵が施されています。高い技術力が感じられるセンスの良い丁寧な繕いです。見込みに窯変で出来た釉ムラがありますが、景色に溶け込み景色の一部となっています。
口辺の直径105mm×高さ68mm
お買上げありがとうございます。
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