志野呼継茶碗「富士」 Y-374【売却済】
桃山時代の志野の陶片で呼継された茶碗「富士・ふじ」です。
志野の陶片の一片一片が丁寧に呼継されて、魅力的な茶碗へと形作られています。
高台部分は、向付の陶片を使っていますが、高台部分全体が一段高く作られているので、茶碗の高台としても風格があります。
また、全体に向付の陶片から作られていることから、華麗さが感じられ、洒落た雰囲気の漂う茶碗となっています。
志野や鼠志野の陶片の色彩と、繕いの金色が、華やかに響きあい、協奏曲のような音色を奏でているようです。
陶片、それぞれが奏でている、桃山の志野の魅力を愛でながら、お茶が楽しめるのは、何とも嬉しいことだと思います。まさに遊び心満載の器です。
器形は堂々とし、絵は山の裾野の原生林の一部を表わし、その姿は白い富士の山を想像させます。雄大な富士の景色を飲むような気分が味わえる茶碗です。
水漏れはありません。
直径109mm×高さ79~85mm
お買上げありがとうございます。