李朝井戸盃「枇杷」 Y-371【売却済】
李朝時代前期の井戸盃「枇杷・びわ」です。
何といっても色の魅力的な器です。濃淡を帯びながら全体に枇杷色を呈し、その魅力は強く人の目を捕らえます。色彩からは、熟し切った果実を想わせるような豊かさが感じられます。
思わず見入ってしまうようなカンニュウの表情は、見ていて飽きが来ず、過ぎゆきてきた歳月を思い起こさせます。
高台の所々からは、白く光る滴のような梅華皮(かいらぎ)が現われています。
口辺も丸味を帯び、口当たりも良く、滑らかにお酒を口に運んでくれる形をしています。
手にもしっくりと納まり、呑む人が満足感を味わえる盃です。
矢印Aの部分にニュウがありますが表側までは通っていません。矢印Bの部分にニュウがありますが裏側までは通っていません。金繕いが施されています。高台の矢印C・Dの部分に小さなカケがあります。
口辺の直径80mm×高さ50mm
お買上げありがとうございます。