猿投山盃 Y-351【売却済】
平安時代の猿投の盃です。
見込みが、露で濡れたような、しっとりとした表情になっています。
酒を入れれば見込みの景色が鮮明に浮き上がり、変化に富んだ美しい景色が現れ、表情豊かな盃へと変化します。この盃はまだまだ育ちます。
側面も、滑らかなシルエットを描き、盃全体に品格のあるフォルムを形づくっています。
端正な、物静かな盃です。
じっくりと酒と向きあい、平安の雅の時代に思いをはせるのも、楽しい時間の過ごし方かと思います。
■猿投は日本初の高火度施釉陶器(灰釉陶器)として知られています。時代は平安時代。焼かれたのは尾張、東部から西三河西部に分布した窯です。
矢印1・2・3・4はすべて窯キズです。1はカケではありません。上に釉が掛っています。2・3・4は成形の際か他の制作工程で出来たものです。
矢印A・B・C・Dに金繕いが施されています。
口辺の直径101~104mm×高さ34~36mm
お買上げありがとうございます。