江戸時代前期の絵瀬戸茶碗「軒の花」です。

張りのあるスッキリとした碗形で、洒落た印象を与える器です。
使い込まれた器は、しっとりと古色を帯び、艶やかな肌の色をしています。
見込みにはシンプルな輪線文と、口辺から見込みへと垂れ下げるように草花文様が描かれています。口縁にも志野織部によく見られる文様が配され、桃山茶陶の残り香が漂っているようです。
藪内流(やぶのうちりゅう)の箱書で、「軒の花」という風情を感じさせる銘が付けられています。
親しみやすく、目も楽しませてくれる、嬉しい茶碗です。

■絵瀬戸茶碗とは、鉄絵や染付の下絵付けが施された茶碗で、愛知県の瀬戸窯で作られたとされています。絵のある瀬戸茶碗というところからその名で呼ばれています。石皿・行燈皿等の絵皿で知られる絵瀬戸という場合は、瀬戸窯で江戸後期につくられたものを指しますが、絵瀬戸茶碗は江戸前期、17世紀前半から中頃に作られたものをいいます。産地は瀬戸あるいは美濃と考えられています。

矢印Aの部分に、小さなソゲがあります。碗の側面下部に高台に向かって、古い数本の短いニュウがありますが、景色に溶け込み気になるものではありません。水漏れもありません。

直径138~142mm×高さ71~73mm

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