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朝鮮 斗々屋茶碗 Y-561

 

朝鮮時代・十六世紀に焼成された斗々屋茶碗です。
朝顔形に開いた美しい碗形に、窯中で生まれた枇杷色・灰青色・緋色、そして雨漏りの様相が溶け合い、夜明けの空を思わせる景色を見せています。箱書の銘「曙」も、この風雅な景色にふさわしいものです。
薄作りの柔らかな手取りには古格が色濃く残り、端正に削り出された小ぶりな高台には縮れや土の荒れが自然に現れ、長年の使用による深い古色を形成しています。わずかに歪んだ口辺にも、朝鮮雑器特有の自然な轆轤の息遣いが感じられます。
この器の見どころは、斗々屋茶碗としては珍しく、見込みに目跡を残さない点です。しかし一方で、高台脇や器の側面には窯詰め焼成による火色や焼けムラが明瞭に現れており、重ね焼きで焼成されたことが窺えます。そのうえで見込みに目跡を持たないことから、この器は重ね焼き最上段に置かれて焼かれた可能性が高いと考えられます。
さらに見込みには、還元と酸化の炎が交錯して生まれた鮮やかな緋色が現れています。この火色は、窯中の炎に直接さらされることで生まれた景色と言えます。一方で、器面には強い自然灰の堆積は見られず、釉肌は柔らかく穏やかに保たれています。これは、周囲の器物や窯道具によって灰流のみが巧みに遮られ、炎だけが器面を流れたためと思われます。
静かな見込み、激しく変化する景色、柔らかな釉肌、そして曙光のような緋色。窯中の偶然が生み出したこれらの景色が一碗の中で美しく調和した、古格と侘びの気品を備えた朝鮮古陶の優品です。

※箱・仕覆・中込が揃い、長く大切に扱われてきた来歴が偲ばれます。

矢印A部分にとり足状のニュウが、矢印Bの部分にニュウがあります。ですが、ニュウはしっかりと止まっていて、水漏れもありません。見込みの画像に数ヵ所小さな白い点状のものが見えますが、撮影時の反射で実際にはありません。

口辺の直径134mm×高台の直径50mm×高さ57mm

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電話 025-526-8910