黒織部茶碗 Y-558
桃山時代(17世紀)に焼成された、重厚かつ洒脱な黒織部茶碗です。
口辺部に厚みのある縁帯を巡らせ、全体に沓形の歪みをもたせた、桃山陶特有の自由闊達な姿を呈しています。
釉を意図的に掛け残した「窓」を設け、その内部に鉄絵による大らかな筆致で描かれた幾何文様を配し、長石釉を施しています。外側には深い鉄釉を大胆に掛け分け、黒と白の鮮やかな対比によって、織部ならではの緊張感ある景色を生み出しています。
さらに、器の下部には掻き落としによる縦方向の線状文様がリズミカルに配され、その部分が長石釉で埋められています。単なる掛け分けにとどまらない高度な意匠構成が見どころです。見込みにも絵付が施され、内外にわたって文様が展開する点も、大きな魅力であり、桃山陶の自由闊達な美意識を感じさせます。
鉄釉の絶妙なムラや長石釉の表情には時代相応の景色が現れ、長い年月を経た古陶ならではの味わいを備えています。
造形・装飾・景色の三要素がよく調和した茶碗であり、桃山陶の豪快さと繊細さが共存する逸品といえます。
※矢印Aの部分に古い時代のニュウがあります。水漏れはありません。
幅130mm×奥行113mm×高さ66mm
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