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織部黒茶碗 Y-551

 

桃山時代末頃に焼成された織部黒茶碗です。
轆轤成形による端正な胎形の胴部に、意図的で大胆な歪みを加え、口辺は三角形に近い形をなし、初期織部ならではの造形意識が明確に表れています。
口縁は外に開かず、わずかに内向きに収まり、均整を避けた自然な揺らぎを備えています。
側面にはヘラ削りが施され、あえて明瞭に残されたヘラ目によって、柔らかさと力強さを併せ持つ量感豊かな姿が作り上げられています。
やや大きめの高台は低く据えられ、削りもおおらかで、技巧を誇示しない素朴な趣を備えています。
引き出し黒の技法による黒釉は鉄分を多く含み、単調な漆黒に留まらず、わずかな赤味を帯びた黒褐色の景色を見せ、豊かな黒の世界を描き出しています。
高温焼成によって生じた自然な釉の縮れが器一面に現れ、炎の作用をそのまま写し取ったかのような景色は、桃山陶の力強さを雄弁に物語っています。
桃山時代特有の荒々しさと緊張感を今に伝える一碗であり、織部黒の中でも初期に焼成された特徴を備え、同じ引き出し黒の手法による瀬戸黒に近い位置づけとして評価される茶碗です。
千利休の説いた「冷・凍・寂・枯」の美を踏まえた上で、古田織部の大胆で革新的な美意識が反映された時期の作行をよく示しています。
華美を排しつつ、確かな時代感と造形力を備えた、重厚かつ豪快な趣を湛える茶碗であり、桃山陶における織部黒の本質を伝える器として、茶の湯の席にふさわしい存在感を放つでしょう。

問題となるキズはありません。

直径132~126mm×高さ78mm

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電話 025-526-8910

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