古唐津片口茶碗 Y-486【売却済】
桃山時代の古唐津片口茶碗です。
器を覆う古色からは、片口茶碗として愛玩されて来た時代の重みが感じられます。
高台の畳つきの部分は永年の使用により滑らかになっており、それだけでも、この片口茶碗が使われて来た時の永さが窺えます。
趣きある竹節高台の姿も魅力的です。
愛されて来た器が持つ潤いのある肌は、豊かな景色を描き人を魅了します。
ほのかに赤みを帯びた景色は、薄く頬紅をさすかのようで愛らしいです。
器の造形は力強く、張りのある、はち切れるような椀形となっています。
侘びた雰囲気を漂わす、しみじみとした味わいのある、伝世の唐津です。
古格ある茶碗として楽しめますが、片口として使用されてもお酒の友となるでしょう。お酒もスムーズに注ぐことが出来ます。
なかなか重宝しそうな片口茶碗です。
愛でてきた数寄者達の温かい眼差しが目に浮かぶような器です。
矢印Aの部分は窯キズです。矢印B・Cの部分にY字ニュウがあります。矢印Dの部分のニュウは内側だけで表側には達していません。矢印Eの部分は窯キズです。窯キズはキズとは見なされません。ですが、いずれも景色の中に溶け込み、気になるものではありません。水漏れもしません。
口辺の直径116mm~114mm(注ぎ口も含めた幅126mm)×高さ74~70mm
お買上げありがとうございます。