銅造阿弥陀如来坐像 B-141【売却済】
鎌倉時代の銅造阿弥陀如来座像です。
笑みを湛えたお顔は優しく、シルエットが描く曲線は優美です。
眺める者の目を奪い、飽きさせません。
時代を経た古銅の味わいが、心に深く響きます。
鎌倉時代の仏像に見られる写実的な造形です。形は引き締まり、作いきは厳しく、凛とした美しさがあります。
小像ながら、凝視に耐える、細部まで神経の行き届いた丁寧な作行きです。
幾方向からも鑑賞されることを前提として制作されている銅造仏ならではの見応えと、周りを取り巻く空間に密度を備えた、存在感のある像です。
経文が彫られた版木の上に静かに佇み、何かを語りかけてくるようです。
眺めていると、人を温かく包んでくれるような包容力が感じられ、優しい気持ちにさせてくれます。
いつまでも傍で見つめていたくなる、魅力的な仏像です。
後頭部横の窪みと、背の穴は、鋳造の際に出来たものです。ですが全体の景色に溶け込み気になるものではありません。
仏像の大きさ 高さ63mm×幅50mm×奥行45mm
版木の大きさ 高さ15mm×横218mm×縦159mm (江戸時代・彫られた中に「明和」の文字があります。)
お買上げありがとうございます。