18世紀頃のロシアイコンです。

イコンの中心に、背に十字入り光輪のあるキリストを配し、それを取り巻くようにキリストや聖母・聖人が登場する聖書中の出来事「受託告知」「聖三位一体」「イエス・キリストの洗礼」「エルサレム入城」「聖母の眠り」等が、曼荼羅の構図にように描かれています。自身が受難者であり殉教者でもあるキリストは、その象徴として手に十字架を持っています。

祈りの美術であるイコンからは、人々の信仰へのエネルギーが表出され、崇高な気品が漂っています。
イコンに込められた人々の願いが、天国への憧れが、見るものの心を強く引き付けます。

黄金の背景は、その輝きが至高の世界と神の光を象徴するかのようです。

心に響くイコンです。

■イコンの材質と技法
イコンには、主に菩提樹、または松の板が用いられたようです。下地に白亜、時にはギブス、或いは雪花石膏と有機糊との混合物である下塗り絵具が塗られ、つや出しをし、その上に卵黄で溶かした鉱物、又は植物性絵具の卵テンペラで描かれました。

※経年のための彩色のヒビ・剥落等はありますが、それも時代の味わいでしょう。鑑賞に気になるものではありません。

※撮影は額からガラスを外して行っていますが、お届けする際にはガラスを装着してお送りします。

額の大きさ 縦384mm×横330mm×厚さ48mm
イコンの大きさ 縦269mm×横222mm×厚さ26mm


ご売約ありがとうございます。