李朝時代前期の無地刷毛目茶碗です。

窯変により透明釉の溜まりが、空色の雫(しずく)のように見え、朝露が雫となり器の外側に沿って流れ落ちるような様相を呈しています。どこか清々しさを感じさせます。
見込みの部分にも、使い込まれてできた古色の中に、空の白い雲を写すがごとく、美しい景色が現れています。
偶然、白化粧が掛からなかった部分がアクセントとなり、側面の胴のろくろ目が器に陰影を、口辺が描き出す緩やかな曲線が、形に面白味を与えています。
器の中に小宇宙が形成され、見所の多い、豊かな表情の茶碗となっています。
手にもしっくりと納まり、口当りも良いです。
滑らかに茶を口に運び、美味しいお茶が頂けます。
魅力の多い茶碗です。

矢印Aの部分にニュウがあります。矢印Bの部分は窯キズです(上に透明釉がかかっています)。

口辺の直径138~142mm×高さ59~62mm



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