江戸時代後期の、民衆仏不動明王像です。

力強い彫り跡から、作者の心の温もりが伝わってくる魅力満載の民衆仏です。
顔は憤怒相でありながら、どこかユーモラスで親しみと温かみを感じさせます。
特に火炎光背の裏側の彫りは、縄文土器の文様をも連想させ、煩悩を焼き尽くしてくれることを強く願う、民衆の祈りのエネルギーを表現しているようでもあり、見事です。

■不動明王 (ふどうみょうおう)は、仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格である明王の一尊です。大日如来の化身とも言われています。また、五大明王の中心となる明王でもあります。
一般的な仏教での仏像は優しい姿をしたものが多いですが、不動明王は如来の命を受けて忿怒の相を表し、悪を絶ち仏道に導くことで救済する役目を担っています。
日本には空海が持ち込んだとされていますが、その後日本に広く信仰が広まりました。

左腕先と、足先が欠損しています。後背部分に割れがあります。ですが景色に溶け込み気になるものではありません。特に割れは個性をより強く訴えるのに役立っています。
台座は後で制作されたものです。

仏像の大きさ(台座含む) 高さ275mm×幅101mm×奥行97mm


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