桃山時代の黒織部茶碗です。

作いきは、土がうねるような動的な力強さに満ちています。口辺が描き出す曲線は、なだらかに連なる山脈の流れを眺めるようで美しく、堂々とした風格を醸し出しています。
胴には、織部独特の軽妙で優美な描線が、簡潔な掻き落としで描かれ、掻き落とし線に白泥が丁寧に充填されています。
白の描線と黒とのコントラストが鮮明で、生き生きとした生命力さえ感じ取れます。
形は素直で、手にしっくりと納まり、お茶の飲み心地も良いです。
継ぎの茶碗ながら、その大部分が同じ器の陶片で構成され、丁寧な漆による繕いが施され堅牢です。形の歪みが少ないため、完成度の高い茶碗となっています。
桃山の時代の雰囲気と、織部の茶碗の斬新な芸術性が、満喫できる茶碗です。

水漏れはありません。

直径129~140mm×高さ67~75mm


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