平安時代末から鎌倉時代初期の懸仏観音菩薩坐像です。
天平時代や鎌倉時代の仏像に見られる写実的な造形とは異なり、平安時代の美の個性でもある和様化した作風を持つ懸仏です。
当時、力を持っていた平安貴族の好みが、表われています。
仏教美術に日本独自の美を確立した、平安という時代の空気を感じさせる魅力的な懸仏です。
作行きも良く、端正で美しい造形は、穏やかで優美な雰囲気を漂わせ、見るものの心を捉えます。
顔には、心を和ませるような優しい微笑みを湛えています。
眺めていると、なぜかほっとします。心に寄り添ってくれるような像です。
平安時代の貴族文化の美意識を映すこの懸仏は貴重です。

鏡面に見立てたものは、後の時代に合わされたものです。

懸仏の大きさ 高さ110mm×幅68mm×奥行35mm
全体の大きさ 直径198mm×奥行36mm


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