室町時代の銅造不動明王立像です。

邪気を祓おうとする忿怒の相を示した顔が魅力的です。
作行きが良く
、引き締まった体形の造形も厳しく、力強さに満ちています。衣文(えもん)の表現も巧みです。
どっしりとした重厚感は、時代を経た古銅の味わいとともに、心に奥深く訴えてくるものがあります。
幾方向からも鑑賞されることを前提として制作された、銅造仏ならではの見応えと存在感を備えています。
見る者を引き付け離さない迫力を感じさせます。見飽きることがありません。
凛とした佇まいを持つ像です。眺めていると、自然と身が引き締まり、姿勢を正したくなる気持ちにさせてくれます。

三鈷剣と羂索等の持物(じもつ)の部分が欠損していますが、この像の魅力は損なわれていません。

■不動明王 (ふどうみょうおう)、密教特有の尊格である明王の一尊で、大日如来の化身とも言われています。また、五大明王(降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王ら)の中心となる明王でもあります。
不動明王は一面二臂で、降魔の三鈷剣と羂索を持つのを基本としています。また、忿怒(いかり)の表情を示して、あらゆる障害と汚れを焼き尽くし、一切の悪を破壊します。
9世紀の初め空海(弘法大師)が唐より密教を伝えた際に、日本に不動明王の図像が持ち込まれたとされ、それ以来、盛んに信仰されています。平安時代初期から江戸時代までその遺品をみることができます。日本では観音・地蔵と並んで広く信仰されている仏です。

仏像の大きさ 高さ188mm×幅88mm×奥行77mm


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